社長「コーヒーに塩を入れて飲む!」

とにかく暑い。

最近そんな言葉しか口から出ません。

お買い物に行って近所の人と会っても、交わす言葉は必ず

「毎日暑いね〜!」

お盆を過ぎれば暑さも少しは和らぐかと思いましたが、そう簡単にはいかなかったですね……。

 

毎年、夏を過ごすと思い出す言葉があります。

「暑さ、寒さも彼岸まで」

早くお彼岸にならへんかなぁ……と今年も物憂げな残暑を過ごしています。

 

コーヒー屋さんとして気になるのが、夏場のコーヒー事情。

とはいえ、難しい話ではなく、こんなに暑いのにみんなホットコーヒーって飲んでる?という程度のこと。

私はホットコーヒー派に属しているので、気温に関わらず、年中ホットコーヒを飲みます。

けれどきっと、そんな頑固な生活習慣をしているのはホットコーヒー派だけで、世間では夏になったらアイスコーヒーを飲み、もっと暑くなると炭酸飲料や麦茶を飲むんじゃないかなと思うんですよ。

涼しい部屋で過ごすのならホットコーヒーも美味しいんですが、それでもやっぱり今年は猛暑のせいか、当店でも例年よりアイスコーヒーの売れ行きがよかった気がします。

 

先日、スタッフミーティング(参加者三人)で社長(三人しかいないのに)が突然こんなことを言い出しました。

「夏やし、コーヒーに塩入れたらええにゃな!」

そんなわけないやろ。

 

ソルトコーヒー、確かに響きはいいです。

けれど、思い出してください。コーヒーには利尿作用があり、そして猛暑では水分不足は御法度です。

塩気のものを舐め、純粋な水分を摂る。これが猛暑を乗り切るライフハック。

しかし利尿作用のあるコーヒーを摂ることで、体の水分はどんどんと抜けてしまいます。

しかし、「ソルトコーヒー!」とか言うて一緒に摂取した塩は体内に残り続け、結果として脱水症状を起こすのでは?

 

そう上申した結果、社長は拗ねながらも提案を引っ込めてくれたのでした。

めでたしめでたし。

 

そんなふうにメチャメチャに文句つけて引っ込めさせたのはいいものの、私も内心「ソルトコーヒー」自体は素敵なのでは?という気持ちは捨てきれずに、みんなが見ていない所でこっそりと、アイスコーヒーに少量の塩をまぶして飲んでみました。

おいしかった。

アイスコーヒーの一口目を、塩味がまろやかにしてくれて、夏の盛りでもスッと喉を通ってくれる感じ。

あまりの暑さにアイスコーヒーすら飲めない!って時でも、飲める気がする爽やかさがあります。

こればっかりを飲むと、上記の通り脱水症になってしまって困るけど「食欲のない時とかに少しだけ」とかはいいかもしれません。

興味のある方は、晩夏のお供にぜひ試してみてください。

頭ごなしに否定した手前、大きな声では言えないので、ブログでこっそりオススメさせて頂きました。